2020年11月1日日曜日

オリーブオイルの蓋(キャップ)が開かないときは!?

オリーブオイルのキャップが開かなくて、どうしよう、と思ったことはないですか?

当店では、毎年、十数種類のオイルを試しますが、あたる時には、1~2本はこのようなオイルのキャップにあたります。これは結構な頻度だと思うのです。(全くあたらない年もあります。また、同種のボトルでも改良がされていて、翌年はキャップ形状や瓶自体から変更になっていることもあります)

キャップが開かないというのは、以下の2つの事例があります。

1つは、キャップが固すぎて、手が滑り、キャップを回せないというものです。こちらは、乾いたタオルをキャップにかぶせて回したり、輪ゴムを何重かに強くまいて滑り止めにするなどして、なんとか開けることはできると思います。または、力のつおい人に頼んで開けてもらこともできるので、そう大した問題ではないです。

困るのは、もう1つの場合です。キャップがくるくる回って、いつまでたってもキャップがとれないというものです。

私は最初、これを経験したときに、すごく焦りましたよ! いざ、オリーブオイルを使おうとワクワクしている時に、キャップを回すと、あらあら、いつまでたっても、クルクル、くるくる、クるクる。。。

私は、最初、キャップをペンチで挟んで回してみたり、(なお、より一層、開かなくなりました)、上に引っ張ってみたりもしていました。上に引っ張って開くものは、キャップと瓶口の寸法があっておらず、ゆるゆるです。開けるというか、キャップがスポっと抜けるようなものです。これはあまりよろしくなく、ラベルを読むためにボトルを横に傾けると、液漏れすることがあります。

このようなことを防ぐため、当店ではオリーブオイルの入荷後、まずはオイルのラベルを読むような角度にボトルを傾けて、しばらく置いておきます。これで液漏れを発見した場合、そのオイルは引き上げますので、お客様に販売することはございません。(万一、販売してしまった場合には、もちろん交換いたしますが、そもそもの形状に問題があり、交換しても同じ場合には返品をお受けしております)

キャップがくるくる回って開かないというのは、キャップとボトルを締め付けているキャップ台座の間にある "ミシン目" が切れないことが原因です。この台座ごと、キャップ部分と一緒にクルクルまわるので開かないのです。

(現在の金属系台座では、締め付けが強い4方向押さえが主流ですが、一部のキャップでは、3方向押さえのタイプもまだまだ存在しています)

このようなキャップは、構造上の問題で、不良品ではありません。キャップ自体はきちんと閉まっており、外気からは遮断されています。(液漏れがある場合は除く)

さて、それでは、どうやって開けるのかですが、プラスチックキャップの場合、キャップ台座を指で押さえることができれば、そのままキャップを回して、簡単に開けることができると思います。

プラスチックキャップの場合でも、指で押さえることができない(指が入るスペースがない)場合や、金属系の台座の場合には、キッチンばさみを使用すると簡単です。

キッチンばさみのギザギザの部分で、キャップ台座を挟んでしっかり押さえ、その状態でキャップを回せば、こちらも簡単に開けることができると思います。

ミシン目を切るために、カッターで切る、という方がいますが、指を切る危険性がありますので、これは最終手段にしてくださいね。カッターを使う場合でも、カッターを引いてミシン目を切るというよりかは、カッターをミシン目にあてて、親指で "押し当てる" ように切っていきます。

キャップが開かなくて発狂する前に、まずは、上記の方法をお試しになってみてください!