2021年7月29日木曜日

天ぷらを揚げるのにも、実はお勧めの「エクストラ・バージン・オリーブオイル」

天ぷらを揚げるための油として、エクストラ・バージン・オリーブオイルが使用できる話をすると、驚かれることがあります。

これは、そんな高価な油を天ぷらに使うのはもったいない、ということと、エクストラ・バージン・オリーブオイルは天ぷらにも使えるの? 加熱しても大丈夫なの?という、おおよそ、このような話題に集約されます。

たしかに、エクストラ・バージン・オリーブオイルは高価ではありますが、それだけのメリットがあります。

エクストラ・バージン・オリーブオイルは、未精製油ではありますが、スモークポイント(発煙点)が高く、オレイン酸も豊富なので、酸化に強く、他の油と違って、カラッと揚がる特徴があります。

油ものを食べると胸やけするという方にも、エクストラ・バージン・オリーブオイルで揚げた天ぷらを試してみていただきたいと思います。オリーブオイルは、他の大半の食用油と異なり、胃や消化器系に負担をかけない(かけにくい)油となります。

オイルの使用量についても、昔あった(今もあるとは思いますが)、家庭で天ぷらを揚げるための UFO のような形をした大きめの天ぷら用鍋を使うようなディープフライでは、多量のオリーブオイルが必要になります。そのため、オリーブオイルの量を少なくすませるために、フライパンに浅く(1~2cmくらいで)オリーブオイルをひいて、揚げてみることをお勧めします。(パンフライといいます)イタリアなどオリーブオイルの本場では、このような揚げ方で調理しています。

高品質なエクストラ・バージン・オリーブオイルは、生で食べたたり、料理にかける使用法が大道ではありますが、天ぷらを揚げるのにも、実はお勧めのオイルなのです。

また、以下のように、大容量でも比較的安価なエクストラ・バージン・オリーブオイルがあります。(精製されたピュアオイルではなく、エクストラ・バージンです)

AILIA (アウリア) エクストラバージン・オリーブオイル 1L

BIO PLANETE 有機 エクストラバージン・オリーブオイル 1L

ソルデルリマリ エクストラバージン・オリーブオイル 500ml 

是非、お試しになってみてください!

2021年6月24日木曜日

エクストラバージン・オリーブオイルのシングルエステート(Single Estate)

エクストラバージン・オリーブオイルのボトルを、まじまじとご覧になったことはありますか?

日本で販売されているエクストラバージン・オリーブオイルは、日本語のラベルが貼ってありますが、一部に英語やイタリア語の表記が残っていることがあります。その中に、"Produced and bottled by 社名(農園名)" の記載を見ることがあります。

例えば、当社で販売している、高品質なエクストラバージン・オリーブオイルの一つに、「マンドラノーヴァ」があります。このボトルには、"Produced and bottled by AZIENDA AGRICOLA MANDRANOVA" とあります。このようなオイルは、シングルエステートのオイルといい、自社栽培、自社ボトリングであることを表しています。

農園、栽培、収穫、製造、出荷までの全てのプロセスを、自社でコントロールしているという、ワンランク上のオリーブオイルとなります。ワンランク上といいますか、これが本来の姿なのかもしれませんが、流通する大部分のエクストラバージン・オリーブオイルはそうではありません。

そうではない部分を説明すると長くなりますので、また別の機会に書きたいと思います。ここでは、シングルエステートのエクストラバージン・オリーブオイルは、そうではないオイルと比較して、"非常に高品質であることが期待できる" と理解しておいていただければと思います。

関連ではありますが、紅茶の世界にも、「シングルエステート」という言葉があります。エクストラバージン・オリーブオイルのシングルエステートと意味は近いのですが、紅茶の世界でのシングルエステートとは、「単一茶園、「単一農園」のことを意味します。ひとつの茶園で作られたお茶だけでパッケージされたもので、他の茶園のお茶とブレンドをしていないものです。

詳細の情報がこちらにありますので、興味のある方はご覧になってみてください。https://organic-tea.ocnk.net/page/4

シングルエステートを堂々と表記しているエクストラバージン・オリーブオイルを見ると、私はとてもワクワクします。きっと農園の自慢の、素晴らしいオイルなのだと思います。

2021年1月18日月曜日

タジャスカ種のオリーブオイル 入りました!

昨年は入荷がなかった [タジャスカ種]の エクストラバージン・オリーブオイル、入荷しました!

以前に書きましたが、 [タジャスカ種]は、繊細かつ、まろやかなオリーブオイルです。パンにつけたりイタリアンには強くて風味のいいものをチョイスするのですが、強いオイルは少し休憩したいときの救世主として、このオイルは重宝しています。

北イタリア、リグーリア州の高度430mの山の傾斜で栽培されたオリーブの実から搾られたオリーブオイルです。リグーリアのオイルって、どれも軽くていいのですが、このタジャスカ種のものは、 香りや味の主張がほとんどなく、素材の良さを一切、邪魔しません。

フランス料理、和食など、オイルを食べていると感じるのではなく、素材の風味を純粋に楽しみたい料理を引き立てる、特別な1本としてお勧めしています。ドレッシングなどにもいいですね!

2020年11月1日日曜日

オリーブオイルの蓋(キャップ)が開かないときは!?

オリーブオイルのキャップが開かなくて、どうしよう、と思ったことはないですか?

当店では、毎年、十数種類のオイルを試しますが、あたる時には、1~2本はこのようなオイルのキャップにあたります。これは結構な頻度だと思うのです。(全くあたらない年もあります。また、同種のボトルでも改良がされていて、翌年はキャップ形状や瓶自体から変更になっていることもあります)

キャップが開かないというのは、以下の2つの事例があります。

1つは、キャップが固すぎて、手が滑り、キャップを回せないというものです。こちらは、乾いたタオルをキャップにかぶせて回したり、輪ゴムを何重かに強くまいて滑り止めにするなどして、なんとか開けることはできると思います。または、力のつおい人に頼んで開けてもらこともできるので、そう大した問題ではないです。

困るのは、もう1つの場合です。キャップがくるくる回って、いつまでたってもキャップがとれないというものです。

私は最初、これを経験したときに、すごく焦りましたよ! いざ、オリーブオイルを使おうとワクワクしている時に、キャップを回すと、あらあら、いつまでたっても、クルクル、くるくる、クるクる。。。

私は、最初、キャップをペンチで挟んで回してみたり、(なお、より一層、開かなくなりました)、上に引っ張ってみたりもしていました。上に引っ張って開くものは、キャップと瓶口の寸法があっておらず、ゆるゆるです。開けるというか、キャップがスポっと抜けるようなものです。これはあまりよろしくなく、ラベルを読むためにボトルを横に傾けると、液漏れすることがあります。

このようなことを防ぐため、当店ではオリーブオイルの入荷後、まずはオイルのラベルを読むような角度にボトルを傾けて、しばらく置いておきます。これで液漏れを発見した場合、そのオイルは引き上げますので、お客様に販売することはございません。(万一、販売してしまった場合には、もちろん交換いたしますが、そもそもの形状に問題があり、交換しても同じ場合には返品をお受けしております)

キャップがくるくる回って開かないというのは、キャップとボトルを締め付けているキャップ台座の間にある "ミシン目" が切れないことが原因です。この台座ごと、キャップ部分と一緒にクルクルまわるので開かないのです。

(現在の金属系台座では、締め付けが強い4方向押さえが主流ですが、一部のキャップでは、3方向押さえのタイプもまだまだ存在しています)

このようなキャップは、構造上の問題で、不良品ではありません。キャップ自体はきちんと閉まっており、外気からは遮断されています。(液漏れがある場合は除く)

さて、それでは、どうやって開けるのかですが、プラスチックキャップの場合、キャップ台座を指で押さえることができれば、そのままキャップを回して、簡単に開けることができると思います。

プラスチックキャップの場合でも、指で押さえることができない(指が入るスペースがない)場合や、金属系の台座の場合には、キッチンばさみを使用すると簡単です。

キッチンばさみのギザギザの部分で、キャップ台座を挟んでしっかり押さえ、その状態でキャップを回せば、こちらも簡単に開けることができると思います。

ミシン目を切るために、カッターで切る、という方がいますが、指を切る危険性がありますので、これは最終手段にしてくださいね。カッターを使う場合でも、カッターを引いてミシン目を切るというよりかは、カッターをミシン目にあてて、親指で "押し当てる" ように切っていきます。

キャップが開かなくて発狂する前に、まずは、上記の方法をお試しになってみてください!

2020年10月31日土曜日

エキストラバージン・オリーブオイルを摂る理由

エキストラバージン・オリーブオイルは健康によいとされています。その理由はいろいろあるのですが、私は主に2つあると思います。

1つ目は、糖質の影響を最小限にできることです。

白パンや白パスタなどの糖質を食べてしばらくすると、急激な血糖値の上昇があり、これを「血糖値スパイク」というのだそうです。血糖値が上昇する状態を長期的に繰り返すと、血管の内側の壁が傷み、いろいろな疾患のもととなることが様々な研究での追跡調査でわかっています。

このような血糖値の急上昇は、糖質とオリーブオイルを一緒に食べることで、抑えられることがわかっています。オリーブオイルでなくても、バターなどの他のオイルでもいいのですが、調べられた中では、オリーブオイルがもっとも効果があったそうです。

糖質とオリーブオイルはセットで摂取すると覚えておけばいいのではないでしょうか。ただし、オイルはオイルですので、ほどほどにいたしましょう!

そして2つ目は、ポリフェノール類が摂取できることであると思います。

オリーブオイルは、オメガ9系のオイルですので、必須脂肪酸ではありません。必要なら、体内で作り出すことができるとされています。では、なぜオリーブオイルなのかというと、エキストラバージン・オリーブオイルは、熱処理されていない、自然のままの状態でポリフェノール類を摂取できるからです。

ポリフェノール類、特に、オレウロペインやオレオカンタールという成分は、オリーブオイルに特徴的な微量成分で、抗酸化力が大変高く、血中コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などの血管系の疾患を予防するという研究結果もあります。

ただし、上記のような成分をきちんと摂取できるのは本当のエキストラバージン・オリーブオイルに限ります! 微量成分は、健康的な特性を備えており、結構重要なのですね。ここは是非とも、品質にこだわりたいところです。苦味や辛味が強いほうが、より多くのポリフェノール類を含んでいます。

2020年10月30日金曜日

果肉からとれるオイルはオリーブオイルだけ?

オリーブオイルが他の植物性油脂と異なるのは、「唯一」果実から得られる、という情報に出会ったことはないでしょうか?ここでの果実とは、正しくは、果肉のことを指していますね。多くの食用油が種子から得られることに対して、オリーブオイルだけは特別である、ということのようです。

仕事柄、オイルのことを調べていると、いろんなウェブサイトで、上記のような情報に出会います。果肉から得られる油は、オリーブオイルが唯一ではなく、他にもあります。

アボカドオイルは、種子からではなく、アボカドの果肉から得られます。アボカドを食べてみるとわかりますが、油分を多く感じますね。(当店での取扱いがあります)

それと、ココナッツオイルや、パーム油もそうです。果肉からオイルが得られます。中心部の種子からも油が得られますが、こちらは核油となります。

他の部位から得られるものとして、こめ油やコーン油は、胚芽から得られます。胚芽といえば、栄養素の宝庫ですよね。

日本では、菜種油、ごま油、こめ油、えごま油などがよく利用されていますが、世界には、本当にたくさんの種類のオイルがあります。オリーブオイルが苦手な方は、クセがほとんどなく、加熱もOKな、「マカダミアナッツオイル」はいかがでしょうか。(できれば、オリーブオイルをジャンジャン使ってほしいの!)

2020年10月29日木曜日

オリーブオイルの収穫時期と収獲年表示の関係

毎年のオリーブの収穫時期は、早いところでは10月に、多くの地域では、11月初旬に始まります。そして、年が明けての2月初旬まで続きます。(その年の初摘みのものは、特にヌーヴォーとして製造されることがあります)この期間の間に収穫され、製品化されたオイルは、"今シーズンもの" となります。

オリーブオイルのラベル表示としては、丁度、今の時期であれば、「Harvest 2020(ロットNo)」や「2020 VT」となります。ヌーヴォーオイルの場合には、年を越したオイルと混ぜることはまずありませんので、今の時期のものであれば、Harvest 2020(ロットNo)のみとなります。

来年になった時点で、昨年(2020年秋)に収穫されたものと、当年(2021年1月~2月)に収穫されたものとを一緒に瓶詰めする場合は、Harvest 2020/2021、2020-2021VT のように表示されます。(イタリアでは、2020/2021 と「年/年」で表示する決まりがあるそうです)

Harvest(ハーヴェスト) は「収穫」、VT(Vintage:ヴィンテージ)は、原料になったオリーブの「収穫年」を表しますが、どちらも同じ意味です。

ワインでの「ヴィンテージ」とは、Wikipedia によると、次の記載があります。

「ワインにおいて、ぶどうの収穫から醸造を経て、瓶詰めされるまでの工程を表す言葉である。語源はフランス語の"vendange"で、さらに遡ればラテン語の「ぶどうを収穫する」という意味からきている。ワインに使われているぶどうの収穫年の記載のこともヴィンテージと呼ばれる。(中略)当たり年のワインの事を「ヴィンテージ・ワイン」と呼ばれ、高級ワインの代名詞である」

オリーブオイルの 2020 VT というと、何か特別な当たり年のオイルということではなく、単に収穫年が 2020年のオリーブが原料であることを表しています。

2020年10月28日水曜日

オリーブオイルのノンフィルター(無濾過)とフィルターの違い

オリーブオイルのヌーヴォー(ノヴェッロ)は、少しとろりとしたものを感じることがあります。これは、澱(非常に細かい果実)を含むためです。オリーブの風味を最大限に残すために、フィルターをしていないか、最小限で済ませています。

高品質なオリーブオイルは、サラサラしているものだと思われている方にとっては、このような食味に、驚かれることがあります。劣化したオイルは、油っぽくなったり、黄色が強くなったり、濁っていたり、トロっとしてくる、という情報を見たからだそうです。

ヌーヴォーオイルについては、製法にもよりますが、若干の濁りやとろみがあるものです。オリーブを搾ったままの風味 "オリーブジュース" を楽しんでいただくものだからです。ジュースといっても、実際には、果物のジュースのようになっているのではありません。ゴクゴクと多量に飲むものでもありません。オリーブは油分が多い果実ですので、油分と水分を分離してオイルになるのです。(オリーブがオリーブオイルになるまでには、実際にはただ搾るだけではなく、様々な工程があります)

オリーブオイルの風味を決める要素としては、オリーブの品種ということ以外には、フィルターの方式にもよります。

一般的なオリーブオイルは、フィルターで澱をなるべくなくして、品質を一定にし、長期間保存できるようにします。(だからこそ、そうではないヌーヴォーオイルは、年に一度のお楽しみで、貴重なものとなります)

ノンフィルターオイルといっても、搾ったオイルをそのまま瓶詰めするものや(このようなオイルは、搾油所で搾ったそのままを試飲するようなもので、市場に出回ることはほとんどないそうです)、ノンフィルターの一種で、デカンティングという方法もあります。

搾ったオイルをタンクに入れて静置させてからしばらくすると、下のほうに澱が沈殿してきます。この時、上澄みのオイルを取得して、別のタンクに移し替えて、また沈殿ができるのを待ちます。そしてまた上澄み部分を取得して、というふうに澱を取り除いていきます。

このような方法をデカンティングといい、フィルター装置を使わずに、澱だけを取り除きながら、オリーブ本来の風味を残すことができます。こうすることで、ノンフィルターでありながら、サラサラした感じとなり、品質保持期間(つまり賞味期限)も長くとることができるようになります。ヌーヴォーではない通常品でも、ノンフィルターとされているものがありますが、このような方法で実現しています。

フィルターするか、フィルターしないかは、どのような風味のオイルを作るかという生産者やメーカーの好みであって、どちらが優れているかということではないそうです。(消費者の好みもありますね)

因みに、ヌーヴォーでも、品質保持の観点から、ある程度のデカンティングはされるところが多いです。その期間や頻度はそれぞれです。

当店で取り扱いの天然醸造酢で、静置発酵 上澄み無濾過がありますが、同じようなものです。澱引き剤、濾過剤は使用せず、濾過をしたのと同じような効果で、本来の風味をそのまま残しています。

ノンフィルター、フィルター、デカンティング、それぞれに良さがあります。

今回はふれていませんが、オイルの取り出し方として、伝統的な圧搾方法、遠心分離法、パーコレーション法、そして、近年の最新式として、水と油の表面張力の差で、熱を加えずにオイルを抽出するシノレア式法などがあります。これらは、フィルターするか、しないかの判断にも関わってくることだそうで、またの機会にご紹介したいと思います。

2020年10月27日火曜日

エレガントなフランス産のオリーブオイル

以前に「オリーブオイルの酸度について」の記事の中で、以下のことを書きました。

”オリーブオイルの新鮮さは、オリーブの摘み取り後、どれだけ早く搾油するかで、ほぼ決まります。(フランス産など、一部例外はあります。摘んだオリーブをコントロール下で数日間寝かせてから搾る製法もあります)”

今回は、一部例外となる、このフランス産のオリーブオイルについて紹介します。

今や、どこの国のオリーブオイルも、オリーブの収穫後、できるだけ早く圧搾することが大前提となっていますが、フランスでは一風変わっていて、新鮮なまま搾るものと、熟成させてから搾るものとがあります。

まず、新鮮なまま搾る「フリュイテ・ヴェール(Fruite vert)」があります。これは、収穫後はなるべく早く圧搾をする、通常のオリーブオイルの製造方法と同じです。

そして、今回の話題となる「フリュイテ・ノワール(Fruite noir)」があります。

こちらは「熟成」を意味しており、収穫・選別・洗浄した後は、厳格な温度管理のもと、数日間、キュベの中で貯蔵・発酵させてから圧搾します。デカンテーション(沈殿物と液体を分離する操作のこと)やフィルター処理もキュベの中で行われ、品質には最大限の注意が払われます。

オリーブの貯蔵期間は、メーカーによって異なりますが、早いところで2日、長いところでは5日というところもあります。

キュベ(Cuvee)とは、フランス語で「発酵槽」のことです。TVなどで、ワインを発酵させるためのタンクや、樽が積み重ねられている光景をみることがあると思います。その中でオリーブを発酵させているのです。これは驚きですね!

フランスでのオリーブの収穫は、年を越した1月からのやや遅めの時期で、オリーブは完熟となっています。既に、ポリフェノールなどの抗酸化成分が少なくなり、苦味や辛味も少なくなっています。そのオリーブをさらに熟成させるために貯蔵しますので、その間にも、ポリフェノールは減少していきます。

ですが、それと引き換えに、とてもマイルドというのか、苦味や辛味はほとんど感じられないオイルになっています。完熟オリーブの風味がフワッ~と広がり、濃厚で、甘みのある余韻も楽しむことができます。

当店では、フランス産「フリュイテ・ノワール(Fruite noir)」オリーブオイルの取扱いがあります。

オリーブオイルにあまり馴染みのない方や、通常のオリーブオイルの独特な風味が苦手な方でも「これならいける!」というお声をいただきます。もちろん、苦くて辛くて、スパイシーでストロ~ングなオイルがお好きな方にも、フリュイテ・ノワールはきっと満足いただけるものと思います。"タイプの異なる美味しさ" です。

私にとっては、フリュイテ・ノワールで、新たなオリーブオイルの世界が拓けました。是非一度お試しください!

2020年10月26日月曜日

スペイン発、エキストラバージン・オリーブオイルの品質認証制度

現在、エキストラバージン・オリーブオイルの規格は、IOC(国際オリーブオイル協会)によって定められたものが世界標準となっていますが、近年、スペインでは、それよりも厳しい規格基準を定めた「QvExtra!」という品質認証制度がスタートしています。( https://qvextra.es/ )

QvExtra! の品質基準を満たしているエキストラバージン・オリーブオイルは、「SIQEV(シークイーブ)」のマークが表示されます。

例えば、理化学特性では、IOCの定めた酸度は 0.8% 以下ですが、QvExtra! では 0.3% 以下でなければなりません。過酸化物価においては、IOC の 20ミリ当量以下に対して、11ミリ当量以下となります。(以前に書いたことですが、酸度が 0.8以下や、過酸化物価が 20 以下というのは少々高い基準と思います。が、あくまでも基準ですので、大部分の高品質なエキストラバージン・オリーブオイルは、この数値を大きく下回っていることを申し添えておきます)

ポリフェノールの含有量に関しては、IOCでは最低レベルは要求されていませんが、QVExtra! では、最低 200 以上のポリフェノール量としています。

官能的評価においても、卓越した味わい、本物のアロマを保証しており、サンプルの採取から管理に至るまで、それを専門とする第三者機関にて実施されています。(卓越性の保証: https://qvextra.es/garantia-de-excelencia/ )

当店では、この SIQEV マークのついているエキストラバージン・オリーブオイルが2点あります。

その2点の手元のデータをみてみると、1点目は、搾油は最短20分で、最も遠い場所での摘み取りでも2 時間以内に製造開始、酸度は 0.16% です。

もう1点のほうは、収穫後 30 分以内に圧搾可能な最新設備で生産されています。理化学分析数値をみてみると、酸度 0.17%、過酸化物価は 2.8 と、非常に低いことがわかります。オレイン酸量は 80.4% です。このオイルのメーカーは、スモークポイントは 218℃ と記載しています。揚げ物などの加熱調理にも充分利用可能ですね。

このように新たな規格ができて、より高品質なエキストラバージン・オリーブオイルを楽しむことができるのは、本当に素晴らしいことと思います。今後、世界的に拡大していくのかどうか、みていきたいと思います。

2020年10月25日日曜日

食品選択の視点

 当店(フレーバーネットMC)は、自然食品・オーガニック食品、無添加食品の販売を主体としていますので、健康に気を遣っている方、食にこだわりのある方、食に携わっているプロの方などが主なお客様となっております。(農家の方、養蜂家の方、料理教室の先生、マクロビ講師の方、各種ソムリエの方なども)

そんなわけで、オリーブオイル専門店MCで取り扱うオリーブオイルも、フレーバーネットMCの方針にそって、有機認証の有る無しに関わらず、大部分が自然栽培、オーガニック栽培、バイオダイナミック農法などを実践しているオリーブを原料にした商品です。(一部、無農薬でなかったり、通常は有機農法で栽培するも、どうしても必要な場合に限り、極少量散布することが認められているリュット・レゾネ農法の商品もあります)

オリーブオイルは、オリーブの果実をそのまま搾るオイルですので、加工時に洗浄されるとはいえ、完全に農薬などの化学物質が混入することを防ぐのは難しいと思うのです。農薬が表皮内や果実にまで浸透している可能性もあります。(アロマを優先するため、バイオダイナミック栽培の安全安心なオリーブを用いて、あえて洗浄工程を行わない製品もあります。当店で取扱いがあります)

5年ほど前には、基準値超えの残留農薬が検出されたエキストラバージン・オリーブオイルが回収になった事例がありました。また、NPO の EWG(Environmental Working Group)が、果物と野菜の残留農薬の量を毎年調査し、その結果をウェブページで公表しています。

詳細はこちらを参照いただければと思うのですが(MARCH 25, 2020: https://www.ewg.org/foodnews/summary.php)、皮をむいて食べる野菜や果物においても、内部に農薬が残っているのだそうです。調査の前には、以下のような処理もされています。

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テストの前に、USDAは人々が家庭で行う傾向があるのと同じ方法で各果物または野菜を処理します。例えば、食べられない皮のあるものは皮をむき、食べられる皮のあるものは冷水ですすぎ、試験前に水気を切る。したがって、USDAのテスト結果は、消費者の曝露の可能性を示す良い指標です。(Google Chrome 翻訳のまま)

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そのため、可能であるならば、よりリスクの少ない、環境にも配慮して栽培された食品を食べて、そのような農業を実践してくださっている方々を応援することも、私たちの重要な役目であると思うのです。

もっとも、農薬の使用は、食品そのものの安全性というよりも、農業に携わっている方々の健康上の問題であるとの指摘もあり、過度な心配は不要との情報もあります。結局は私たちの選択の問題となりそうですが、選択するには、知る必要があります。

今回はオリーブオイルの話題から少しそれてしまいましたが、食と健康、環境についても、これからも大切に考えていきたいと思います。

「人間の身体は食べたものからできている。」お客様には、より安全・安心な、健康にも寄与するとされる食品のご提供を行ってまいります。

2020年10月24日土曜日

寝かせて待っている間は、別の1本を!(捨てないで!)

普段は菜種油や米油を使っている方が、当店のマルシェにお越しになりました。

その方のお話によると、以前、"オリーブオイルは健康にいいらしい" とTVで見て、「少し高価なイタリア産のオリーブオイルを買ってみたけれど、苦くて辛くて無理だった、なんか悪くなっていたのかしらね」とのことでした。そのオイルはどうされたかを伺うと、結局、使わないまま、捨ててしまったそうです。

オリーブオイルのことを少しご存知の方でしたら、"苦くて辛い"(フルーティーと表現されることも)は、高品質なオリーブオイルの証でもあるのですが、オリーブオイルが初めての方で、しかもこのような風味であったので、その方には受け入れられなかったのです。

イタリア中部のトスカーナ産やウンブリア産のオリーブオイルは、このような苦くて辛い傾向にあります(主に、モライオーロ種。フラントイオ種やレッチーノ種を混ぜて、苦みのバランスをとることもありますが、それでも結構苦いと思います)。そのため、肉系に合わせるなど、料理を選ぶオイルになります。上記の事例からも、やはり、試食の必要性を感じるところです。(どうか、オリーブオイルを嫌いにならないでください!)

オリーブオイルは(オリーブの実についてもいえることですが)、人によっては、もともと少々慣れが必要な食べ物だと思います。

基本的に、「"苦くて辛い" = "高ポリフェノール" = "健康にいいオリーブオイル" 」となりますが、近年では、高ポリフェノールで商品価値を高めるためか、早摘みでスパイシー系のオリーブオイルが多くなってきているように感じます。

当店での、苦みの極みともいえるものは、チュニジア産のシェトウィ種 100% のオイルです。開封して、スプーンでひと口、何か悪いものでも口にしたのかと思うような(とは言い過ぎですが)強い苦みがあります。インポーターさんによると、この苦みがクセになり、リピーターさんも多いとのことです。(はい、私もこの風味は大好きです)

では、このような、"苦くて辛い"オリーブオイルにあたってしまい、食べられなかったときには、どうすればいいのでしょうか。

開封後、キャップはきちんと閉めたまま、1~2か月おいておき、その後、味見をしてみてください。そこで食べられるようになればお使いいただき、それでもまだ無理であれば、更に1~2か月おいておき、を繰り返します。

そのうちに、ポリフェノールがだんだんと抜けてきて、美味しく食べられる日がくるものと思います。高ポリフェノールのオリーブオイルは、そう簡単には酸化しませんので、どうぞご安心ください。

そういえば1年ほど前に、当店で、チュニジア産のシェトウィ種100%のオリーブオイルを試食もなしに、購入されようとしたお客様がいらっしゃいました。当店のスタッフが、「こちらは、かなり苦いですよ! 試食なさいますか?」と申し上げると、「いえ、いいです、いいです」とおっしゃって、お買い上げになりました。

その後、大丈夫かな~~と心配していたのですが、その後も、リピートで「以前のあの苦いオリーブオイルは?」と同じオイルをお求めになったので、よかったのでしょうね。食の好みというのは、本当に人それぞれですね。

私どもは、お客様が心から「美味しい~~」と思えるオリーブオイルの選定をお手伝いさせていただきます!

2020年10月23日金曜日

オリーブオイル愛が強すぎますか?

以前、私の一番のお気に入りのオリーブ品種は、トンダイブレア種であることを書きました。それは、敢えて一番をあげればということで、他にも好きな品種はたくさんあります。

それは、もともとの品種それぞれの良さもありますが、オリーブ栽培や農場に携わる方の不断の努力やオイルメーカーさんの素晴らしい搾油・製造技術ということが大きいのだと思います。本当に有難く思います。

私は生食が大半ですので、それぞれ大きく風味の異なるオリーブオイルが常に5~6本はあいていて、変化を楽しんでいます。何にでもジャンジャンかけるので、すぐになくなってしまいます。

「何か飲みますか?」と聞かれたら、「ではオリーブオイルを!」と言ってしまうくらい、好きなのです。そのため、「あなたはオリーブオイル愛が強すぎる!」と当店スタッフにいわれます...

さて、トンダイブレア種以外で、特に好きな単一品種を5つあげるとすると、以下になります。(順不同です)

[シェトウィ種]強い苦みが特徴。何か悪いものでも口にいれたか!?と思います。

[ノッチェラーラ種]鮮やかな深緑色、スパイシー、強いフルーティ感があります。

[イトラーナ種]風味豊かで、苦み・辛みは適度、フレッシュ感は抜群です。

[ピクアル種]フルーティーでスパイシーな、バランスの良さが特徴です。

[タジャスカ種]繊細かつまろやか、強いオイルは少し休憩したいときの救世主。

毎年、多くの種類のエキストラバージン・オリーブオイルを試食してラインアップを決めます。どうしても自分が好きな風味に偏りがちになりますので、そこは注意して、なるべくいろいろな地域の、いろいろな品種をラインアップできるように努めております。

どうぞ素敵なオリーブオイル・ライフをお楽しみください!