2020年10月15日木曜日

オリーブオイルの酸度について

エクストラバージン・オリーブオイルの鮮度を示す指標として、「酸度(オイルに含まれる遊離脂肪酸の割合)」というものがあります。これは、エクストラバージン・オリーブオイルの原料であるオリーブが、どのくらい新鮮であるかを表しています。オリーブオイルの新鮮さは、オリーブの摘み取り後、どれだけ早く搾油するかで、ほぼ決まります。(フランス産など、一部例外はあります。摘んだオリーブをコントロール下で数日間寝かせてから搾る製法もあります)

エクストラバージン・オリーブオイルでは、この酸度が 0.8% 以下で、風味官能検査による味や香りに欠陥が1つもないこと、とされています。(オリーブオイルの主要生産国が加入する国際オリーブ協会 IOC:International Olive Council 規定)

私たち「オリーブオイル専門店MC」の取り扱うエクストラバージン・オリーブオイルは、酸度を確認し、その数値を掲載しています。(参考値として)

ただし、酸度は、あくまでエクストラバージン・オリーブオイルの鮮度を示す、わかりやすい指標のひとつです(過酸化物価の数値やポリフェノールの量で測る場合もあります)。これだけにこだわることは、あまりお勧めしませんし、美味しいかどうかを決めるものでもありません。

美味しいと感じるかどうかは、人によって違いますし、好きな風味かどうかも個人差が大きいものです。オリーブオイルは、オリーブの品種や摘まれた時期、オイルの製造方法などによっても、とても違う風味があります。(同じ品種でも、搾油所によって、違う顔をみせます)

オリーブオイルには、とても多くの種類があります。是非とも、いろんな産地のオリーブオイルをお試しになってみてください。お好みのオイルを見つけ出すのも楽しいと思います!

なお、高品質なエクストラバージン・オリーブオイルにおいては、個人的には 0.8% という数値は少々高めであると感じます。できるだけ 0.5% 以下のもので、可能であれば、0.2% 程度以下で選定されることをお勧めいたします。

お好みの1本に出会えますように!